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目の病気

ものもらい(麦粒腫、霰粒腫)

ものもらいとは

ものもらいは、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の2種類に分けられます。

麦粒腫はまぶたに細菌が感染して膿が溜まった状態です。

霰粒腫はまぶたに脂質が溜まった状態で、さらに細菌感染を伴う場合は化膿性霰粒腫と呼ばれます。

この2つは、見た目はよく似ていますが、症状・原因・治療法も異なります。

麦粒腫
麦粒腫は細菌感染で起こる

麦粒腫は細菌感染が原因となるものもらいです。​まぶたにある皮脂腺や汗腺、マイボーム腺に細菌が感染して症状を引き起こします。

​​症状は、炎症によりまぶたの一部が赤くはれて、軽度の痛みや痒みを伴います。炎症がさらに強くなると、赤み・腫れ・痛みが強くなります。

化膿が進むと、腫れた部分が破れて膿が出ることがあります。

膿が出てしまえば、その後症状は回復に向かいます。

さがみ中央眼科 麦粒腫
麦粒腫の治療

抗生物質入りの目薬・塗り薬を使用して治療を行います。

2~3日で症状が楽になり、5日目には完治するのが一般的です。

症状が進行していて膿が溜まっている場合は、切開により膿を排出することで回復に向かいます。

霰粒腫
霰粒腫はマイボーム腺が詰まる

まぶたにあるマイボーム腺の出口が詰まってしまい、まぶたの中にコロコロしたしこりができます。

霰粒腫はふつう痛みはありませんが、炎症(細菌感染)を起こすと痛みを伴うようになります。(化膿性霰粒腫) しこりに気がついた時点で、早めの眼科受診をおすすめします。

なお、霰粒腫を何度も再発する場合は、悪性腫瘍の可能性があるので適切な精密検査が必要になります。

霰粒腫の治療

切開手術(霰粒腫摘出術)

症状が重い場合は局所麻酔にて切開手術を行います。

化膿性霰粒腫の場合は、抗生物質入りの目薬・塗り薬などの薬物療法を行い、炎症がおさまった後に切開手術を行います。

 

ステロイド注射

症例によってステロイド注射を行います。

切開を避けたい場合は、ステロイド注射をして脂肪の吸収を促進する治療もありますが、効果が出ない場合はやはり切開手術を行う必要があります。

ものもらいの予防

生活環境次第では「麦粒腫」と「霰粒腫」が同時併発することもあるので以下の習慣も心がけ、ものもらいを予防しましょう。

  • こまめに手洗いする。

  • まぶたの周辺を清潔に保つ。

  • 目をこすらないようにする。

  • コンタクトレンズ、アイメイクは清潔な使用を心がけ、細菌感染を予防する。

  • 適度に目を保温して、血流を良くすることでマイボーム線が詰まらないようにする。

  • 規則正しい生活を送り、自然治癒力を高める。

さがみ中央眼科 感染予防
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