日帰り手術・治療
レーザー治療
適切なタイミングでレーザー治療を
眼科領域では、適切な時期にレーザー治療を受けたかどうかが、その後の病状や見え方を左右することも少なくありません。大切な眼を守る上でレーザー治療はとても有効な手段の一つです。
治療は外来で行うことができ、患者さまの身体的・時間的負担も少なくすみます。
網膜光凝固装置

YAGレーザー

レーザー網膜光凝固術
網膜にレーザーを照射し、熱で病的な部分を凝固させることにより病気の進行を抑えます。
レーザー光凝固術は病気の悪化を防ぐ目的でおこなわれるもので、元の状態に戻すものではありませんが、眼底の病気には欠かすことのできない重要な治療法です。

レーザー光凝固術が有効な主な疾患
●糖尿病網膜症
●網膜中心静脈閉塞症
●網膜裂孔
●網膜細動脈瘤
●中心性漿液性脈絡網膜症
レーザー光凝固術の施術について
●治療は、外来にて行います。
●治療時間は、症例により異なります。
●点眼麻酔を行います。
●当日は乗り物(お車、バイク、自転車)の運転ができません。ご来院の際も、公共交通機関をご利用ください。
YAGレーザーによる後発白内障の治療
白内障手術を受けてからしばらくすると、白内障と同様の症状が再び現れることがあります。
これは後発白内障と呼ばれるもので、特に手術を受けてから2~3年後に多くみられます。
このような場合、白内障手術の再手術の必要はなく、外来にて濁ってしまった水晶体嚢(水晶体が入っていた袋)をレーザーで取り除くことで視力が回復します。眼内レンズを傷めることなく後嚢の混濁を除去することができます。


後発白内障のレーザー治療の施術について
●治療は、外来にて行います。
●治療時間は、5分程度です。
●点眼麻酔を行います。
●レーザーで切開した膜の破片が眼の中に散らばるため、治療後少しの間、虫が飛んでいるように見える(飛蚊症)ことがあります。
●当日は乗り物(お車、バイク、自転車)の運転ができません。ご来院の際も、公共交通機関をご利用ください。
選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)
緑内障に対して行います。点眼治療では十 分な効果が得られない場合に適応となります。
目詰まりを起こしている線維柱帯にレーザーを照射することで、房水の流れを改善し、眼圧を下げることができます。照射するレーザーは、線維柱帯の色素細胞のみを反応させ、そのまわりの組織にはほとんどダメージを与えません。治療効果には個人差がありますが、必要があれば何度でも施術をすることが可能です。
対象となる方
緑内障の患者さまで
●点眼だけでは眼圧が十分に下がらない方
●点眼を忘れやすい方
●点眼で副作用がある方
●妊娠予定・妊娠中・授乳中で眼圧が高い方
など
選択的レーザー線維柱帯形成術の施術について
●治療は、外来にて行います。
●治療時間は、5分程度です。
●点眼麻酔を行います。
レーザー虹彩切開術(LI)
緑内障のうち急に眼圧が高くなり、見えにくくなったり、目が痛くなったりする急性緑内障や急性緑内障になりやすい状態の方に行います。
虹彩と呼ばれる茶目の部分にレーザーを照射して小さな孔を開けて、目の中の水(房水 )の流れを良くします。
レーザー虹彩切開術の施術について
●治療は、外来にて行います。
●治療時間は、10分程度です。
●点眼麻酔を行います。