日帰り手術・治療
光線力学的療法(PDT)
光線力学的療法とは
加齢黄斑変性と中心性漿液性脈絡網膜症に行われるレーザー治療法のひとつです。
光線力学的療法(PDT)は、光に反応する薬剤(ビスダイン)を腕の静脈から注射した後、病変部にレーザーを照射するという2段階で構成されている 治療法です。
ビズダインは新生血管に集まる性質があり、特殊な波長のレーザー光に反応して周りの細胞を傷つける活性酸素を発生するので、周囲の正常な組織へのダメージを最小限に抑えながら、レーザーの効果が新生血管だけに強く起こり、その結果としてこの病気の原因である新生血管を閉塞させることができる治療です。
光線力学的療法とは
①散瞳剤点眼にて瞳を開きます。
②薬剤(ビスタイン)を10分かけて静脈に注射します。
③注射終了後、眼に点眼の麻酔薬をさします。
④レーザー照射
特別なコンタクトレンズを装着し、注射開始15分後(薬剤が新生血管に集まった頃)に弱いレーザー光を83秒間照射します。まぶしさはほとんど感じません。痛みもありません。
治療は座位にて行い、静脈注射からレーザー治療終了までの治療時間は20分です。
光線力学的療法の当日にご準備いただくもの
ヒスダイン療法の日時が決まりましたら、治療当日は医院に以下のものを着用または持参してください。
ビスダイン投与後は、皮膚や眼が日光など強い光に対して過敏に反応しますので強い光から保護する必要があるためです。
●サングラス(暗い色のもの)
●手袋
●ツバ付の帽子(ツバは大きい方が良い)
●長袖のシャツ
●長ズボン(スカートは不可)
●くつ下
光線力学的療法後の注意点
治療後2日目までの注意事項
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ビスダイン投与後48時間は体内から薬剤が完全には排出されていません。そのため皮膚や眼が日光などの強い光に対して過敏に反応するのでそれらの強い光を浴びないようにする必要があります。
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また治療後5日目までは、できるだけ日中の外出を避け、強い光は浴びないようにしてください。
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歯科や外科手術で使われる強い照明を浴びないでください。内視鏡の光にもご注意ください。
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加齢黄斑変性以外の病気で通院・治療が生じた場合は治療前に必ず医師に「光線力学的療法を行い、ビスダインを投与している」旨をお伝えください。
日光についての注意事項
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直射日光を避けてください。
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買い物などの外出は、できるだけ日が落ちてからにしてください。日中に外出する場合は、サングラス・手袋・ツバ付の帽子・長袖のシャツ・長ズボン・くつ下を着用してください。(治療時に持参するものと同様)
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日中はカーテンを閉めて下さい。
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天窓からの日光にもご注意ください。
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紫外線のみを防止する日よけやカーテンには今回の治療後の皮膚を日光から守る作用がありません。
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日焼け止めクリームには、今回の治療後の皮膚を日光から守る作用がありません。
屋内外の照明に関する注意事項
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暗闇や暗室にとどまる必要はありません。蛍光灯などの通常の室内灯の光は積極的に浴びてください。これらの弱い光には体内に残った薬剤(ビスタイン)を早く代謝させる作用があります。
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テレビを見ることは問題ありません。
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蛍光灯の代わりなどに使用されている、室内照明用白色(電球色)発行ダイオード(LED)の光は問題ありません。
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裸電球やネオンライトなど強い光のそばに長時間いることは避けて下さい。
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ハロゲンランプの強い光を継続的に浴びないで下さい。ハロゲンランプは主に下記の物に使用されていますので注意してください。
●家庭内では
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読書用の照明に使われている場合があります。読書には普通の蛍光灯の照明をご使用ください。
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ハロゲンランプが使われているオーブンレンジやコンロなどの調理器具は仕様しないでください。
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ハロゲンヒーター(暖房器具)は、使用しないでください。熱源にハロゲンが使われているこたつは使用しないでください
●仕事場では
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コピー機、スキャナー、映写機、オーバーヘッドプロジェクターの光源は避けてください。
●その他
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車のヘッドライトに使用されていますので長時間ライトの前に立たないでください。
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ショールーム、写真撮影スタジオ、舞台の照明にあたらないようにしてください。
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日焼けサロンを利用しないでください。
治療後3~5日の注意事項
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治療後3~5日目にも、できるだけ日中の外出は避け、治療後2日後と同様に光に対する注意を払ってください。
光線力学的療法の費用
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