日帰り手術・治療
硝子体手術
硝子体手術の特徴
当院の硝子体手術は日帰りにて行います。
経験豊富な医師・スタッフが対応
硝子体手術は、眼科領域の手術の中では難易度の高い手術です。
当院では、豊富な硝子体手術の執刀経験を有する医師が、安心・安全な硝子体手術をご提供いたします。

安心・安全な手術サポートする先進的な設備・機器
当院で導入しているアルコン社の網膜硝子体/白内障手術装置「Constellation」は、世界中で使用されております。極小切開手術にも対応可能で、あらゆる白内障・硝子体疾患に対し幅広い術式、きめ細かい手技に対応することができます。
白内障・硝子体の同時手術も可能な装置で、これまでの手術機械よりもさらに進化した高性能、多機能を兼ね備えた機械です。

痛み・不安をできる限り軽減
局所麻酔を行い、痛みが少ない手術を心がけています。
不安や心配の強い患者さまには笑気麻酔や点滴で鎮静剤を使い、リラックスして手術を受けていただけます。

硝子体手術が有効な病気
硝子体は、眼球の内部の大部分を満たしている無色透明でやや固いゼリー状の液体です。硝子体は水晶体(カメラのレンズにあたる部分)の後ろに接していて、眼球の奥で網膜(カメラのフィルムにあたる部分)とくっついていて、眼球の形を保つと同時に、入ってくる光を屈折させる役割をしています。
硝子体が様々な原因で網膜を引っ張ったり、炎症を持続させたり、濁ったり、出血することによって目の障害を引き起こします。

硝子体手術が有効な主な病気
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網膜剥離
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硝子体出血
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糖尿病性網膜症
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黄斑前膜
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黄斑円孔
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硝子体混濁(ぶどう膜炎)
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網膜静脈閉塞症
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難症例白内障 など
硝子体手術の手順
硝子体手術は局所麻酔で行います。
痛みに過敏な方には、術中に麻酔 を追加することもできますので、ほとんどの方は痛みを感じません。
手術は30分で済むものもあれば、症状によっては2時間以上かかる場合もあります。
症例によって異なりますので診察時に医師にご確認ください。

①白目の部分に手術機器を挿入する穴を4箇所つくる
●1箇所目:硝子体腔内を陽圧で透明に保つための灌流液を流す
●2箇所目:眼内を照らす光源を入れる
●3箇所目:硝子体カッターやピンセット、レーザーなどを入れる
●4箇所目:眼内全体を照らす光源を入れる
②硝子体を切除したり、病変組織を除去する
硝子体を切除したり、出血や増殖した病変組織を除去していきます。
疾患によっては、ピンセットのような器具を用いたり、眼内でレーザーを照射したりします。
網膜剥離や黄斑円孔の場合は手術の最後に、灌流液をガス等のタンポナーデ物質に変えるなど疾患に応じて様々な処置を行います。
※ガスを注入した患者さんは術後数日間うつむき姿勢が必要になります。(うつむき姿勢をする際の枕の貸出しがございます)
硝子体手術前後の注意点
手術当日
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感染防止のためにも、前日に入浴と洗髪をしていただき、体を清潔にしてください。手術当日は入浴出来ません。
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同意書は必要事項を記入し、捺印の上お忘れなくご持参ください。
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香水・整髪料などの揮発性のものの使用は控えてください。
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手術当日のお化粧は控えてください。(ノーメイク)
※メイクをしていると化粧品の微粒子が目に入り、感染症の原因になる場合もあります。 -
ご本人による車等の運転は控えてください。
手術後
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網膜剥離等一部の手術では、手術後の一定期間、うつぶせ姿勢をしていただく場合がございます。医師の指示に従って決められた時間・期間必ずうつぶせ姿勢を維持するようにお願いします。
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手術翌日は首から下はご入浴いただけます。また洗顔も水洗いは避け軽くタオルで拭う程度にしてください。
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3日後からは洗顔も可能です。一週間後からは、通常通り洗顔やご入浴が可能となります。
※眼は押さえないようにしてください 。 -
手術後一週間は眼を押したり、こすったりしないでください。傷口が完全にふさがっておらず眼にばい菌が入りやすい状態です。
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眼をあまり酷使することは避けてください。眼の乾きや疲れを感じやすくなる為、テレビや読書も眼が疲れない程度にして下さい 。
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術後に眼圧が上昇する場合があります。そのため、術後に「高地への旅行」「全身麻酔・歯科での吸入麻酔」を予定している場合は、ご相談ください。
硝子体手術の費用
適応する疾患により費用が異なりますので、詳しくは診察時にお問合せください。
また、網膜・硝子体手術は保 険適用ですので各負担額により、費用が異なります。