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目の病気

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症とは

網膜静脈閉塞症は、網膜の血管(静脈)が目詰まりを起こし、網膜がむくんだり、出血を起こしたりして、ものが見えにくくなる病気です。この病気は、加齢により発症する可能性が上がり、高血圧、高脂血症、高コレステロール血症などのいわゆる生活習慣病の方が発症するリスクが高くなっています。

網膜静脈閉塞症は、詰まった静脈の場所により、網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症などに分類されます。

半側網膜静脈閉塞症―AF

さがみ中央眼科 半側網膜静脈閉塞症

半側網膜静脈閉塞症

さがみ中央眼科 半側網膜静脈閉塞症

半側網膜静脈閉塞症―FA

さがみ中央眼科 半側網膜静脈閉塞症
静脈が閉塞するしくみ
さがみ中央眼科 網膜静脈閉塞症

​動脈硬化によって静脈の流れがせき止められ、血流障害、乱流が起こります。

さがみ中央眼科 網膜静脈閉塞症

血管の内側の壁が荒れて、血栓ができます。​静脈は末梢側でうっ血しています。

見え方の変化

網膜静脈閉塞症では、網膜の静脈が詰まってしまうため、網膜に出血やむくみ(黄斑浮腫)が起こります。

そのため、視力が急に下がったり、ものが見えにくくなる、見えない部分があるなどの症状が出ます。

特に、物を見るために重要な「黄斑部分」に出血やむくみができると、かすんで見えにくくなったり、黒っぽく見える部分ができたりします。

急な視力の低下

さがみ中央眼科 急な視力の低下

視野が欠ける

さがみ中央眼科 視界が欠ける

出血したところが黒っぽく見える

さがみ中央眼科 出血したところが黒っぽく見える

急な眼のかすみ

さがみ中央眼科 急な眼のかすみ
網膜静脈閉塞症の治療

視力が低下した場合は、黄斑浮腫を改善する治療を実施します。

治療法は主に次の4種類から、眼の状態に適したものを選択いたします。

硝子体注射(抗VEGF療法)

網膜静脈閉塞症に伴う黄斑部のむくみには、VEGFという物質が関与しています。

そのためVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより、黄斑浮腫を抑制します。

さがみ中央眼科 黄斑浮腫に対する抗VEGF療法
閾値下レーザー光凝固術

網膜静脈閉塞症後の血のめぐりが悪い網膜に対して、レーザー光を照射し、新生血管の発生を予防する治療です。

​従来のレーザー治療では、照射した網膜が著しくダメージを受けましたが、当院では網膜のダメージを最小限に抑える低侵襲のレーザー治療(閾値下網膜凝固、ショートパルス網膜光凝固)を行います。

​抗VEGF療法と併用することにより、高い治療効果が得られます。

さがみ中央眼科 黄斑浮腫に対するレーザー光凝固術
ステロイドテノン嚢下注射

炎症を抑える作用があるステロイド薬を目に注射して、黄斑のむくみを抑えます。

​抗VEGF療法と組み合わせて高い治療効果が得られる場合があります。

硝子体手術

他の治療法で十分な効果が見られない場合や硝子体出血が起こっている場合などには、硝子体手術を行うことがあります。

さがみ中央眼科 院内機器
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