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目の病気

眼瞼けいれん・片側顔面けいれん

眼瞼けいれん・片側顔面けいれんとは

眼瞼けいれん、片側顔面けいれんは、眼のまわりの筋肉がけいれんを起こす代表的な病気です。自分の意志に関係なく、目の周囲がけいれんしてしまい、目の開閉がうまく機能しなくなってしまいます。

疲れたときに少しピクピクする程度なら心配いりませんが、気になる症状が続くようであれば、眼科を受診しましょう。

さがみ中央眼科 眼瞼けいれん
眼瞼けいれん

自分の意志に関係なく、両目の周りの筋肉がけいれんする病気です。

なんらかの原因で脳から正しい指令が目のまわりの筋肉に伝わらず、目の開閉がうまく機能しなくなることで起こると言われていますが、発症の原因は完全には解明されていません。

眼瞼けいれんの主な症状
  • まぶたがピクピクする

  • 光がまぶしい

  • 目が乾く

  • 目がショボショボする

  • 目を閉じていた方が楽

  • まばたきの回数が多くなった

  • 自分の意志とは関係なく目を閉じてしまう

  • 額や眉間にしわが寄る

など

眼瞼けいれんの検査

瞬目テスト

まばたきの状態をチェックして、まばたきに問題がないか、目を開けるのに問題がないかなどをテストします。

速瞬テスト

  • 軽くてできるだけ速いまばたきを連続して行う。

  • 最低10秒間、可能であれば30秒程度 まばたきを持続させる。

  • 健常者の場合は10秒間に30回以上の随意瞬目(意識的に行うまばたき)が可能。

 

[陽性の判定]

  • 強いまばたきのみで素早いまばたきができない。

  • まばたきの最中に他の顔面筋の不随意の運動がみられる。

  • 顔面筋の強い攣縮発作がみられる。

強瞬テスト

  • まぶたを強く閉じ、その後、まぶたを開ける動作を反復する。

 

[陽性の判定]

  • まぶたを閉じた後にまぶたを開けることができない。

  • 強い顔面筋の攣縮がみられる。

一般的な眼科の検査

ドライアイなど、眼瞼けいれんと似たような症状を示す病気がないかどうかを確認するために、視力や眼球のチェックなど一般的な目の検査も行います。

片側顔面けいれん

自分の意志に関係なく、片側の目の周りや、頬や口の周囲がけいれんする病気です。

脳から出た顔面神経が近くを走っている血管に圧迫されて発症することが多いと考えられていますが、原因は特定されていません。

片側顔面けいれんの主な症状
  • 目を開けているのがつらい

  • 自分の意志とは関係なく目を閉じてしまう

  • 片目だけつぶってしまう

  • まばたきの回数が多くなった

  • まぶたがピクピクする(片側のみ)

  • 目や目の周囲に違和感や異物感がある

  • 顔がひきつったり、こわばったりしてゆがんでしまう

  • 口元がピクピクする(片側のみ)

など

片側顔面けいれんの検査

誘発テスト

けいれんが出やすい状態を誘発させるテストを行い、観察、診断します。

 

頭部の画像検査

脳内に顔面神経が血管に圧迫されているような所見がないか、さらにはけいれんを起こすような別の脳の病気がないかなどを調べるために、脳のCT、MRIなどの画像検査を行います。

片側顔面けいれんの治療

片側顔面けいれんの治療は、軽症の場合や手術を受けたくない場合には、ボツリヌス療法(ボトックス注射)が、第一選択となることが多いです。

原因が脳血管による顔面神経の圧迫によるものと確定した場合、神経を圧迫から開放する、手術を行うことがあります。

ボツリヌス療法(ボトックス注射)
ボツリヌス療法(ボトックス注射)
ボツリヌス療法とは

緊張している目の周りの筋肉に緊張をやわらげるお薬(ボツリヌストキシン)を注射することで、けいれんや収縮の原因となっている神経の働きを抑え、筋肉の緊張をやわらげ、まぶたの過剰な動きを抑制します。

さがみ中央眼科 ポツリヌス療法
ボツリヌス療法の効果

注射すると2~3日後から効果が現れ、約1ヶ月で最高に達した後、3~4ヶ月で効果が消失することが多いです。

※効果や持続性には個人差があります。

ボツリヌス療法の副作用
  • 目の周りに皮下出血することがあります。

  • お薬が効きすぎて、「眼瞼下垂」「目が閉じにくい」「目が乾く」「流涙」などの副作用が起こることがありますが、時間の経過とともに軽減します。

症状が再発した場合

お薬の効果が消失し始めると(注射後、3~4カ月程度)、症状が現れてくることがあります。

その場合は、再注射が可能です。

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