目の病気
ドライアイ
ドライアイとは
ドライアイは、涙の分泌量の減少、もしくは量は正常でも質が変化することにより、眼球全体を均等に潤せなくなり、眼球が傷つきやすくなっている状態のことを言います。
涙は目に入ったゴミを洗い流したり、目の表面を覆うことで目を守っています。しかし、ドライアイになると涙の潤す力が下がっているため、「目が乾く」「物がかすんで見える」「目が疲れる」などの症状が現れます。
ドライアイの原因には「コンタクトレンズの使用」「長時間PC画面を見る」「部屋の乾燥」「加齢」「長時間の運転」などが挙げられます。
主な症状
症状が長引くときは、角膜や結膜に傷がついているかもしれません。
眼科で適切な治療を受けましょう。
-
目が疲れやすい
-
目が乾く
-
目の不快感
-
目が痛い
-
目やにが出る
-
目がゴロゴロする
-
理由もなく涙が出る
-
物がかすんで見える
-
目がかゆい
-
目が重たい感じがする
-
目が赤くなりやすい
-
光をまぶしく感じやすい
ドライアイの検査
●涙の質を調べる「BUT検査」
涙がたくさん出ても、質が良くないために目の表面がすぐ乾くことがあります。
目を開いてから目の表面の涙の膜が破壊されるまでの時間(BreakUpTime:BUT)を測ります。
BUTが5秒以下の場合、ドライアイが疑われます。
●涙の量を調べる「シルマー検査」
涙の量を調べる検査で、目盛りのついた専用の試験紙を下まぶたの端に5分間挿入します。
試験紙が涙で濡れた長さで、涙の量を測ります。 涙の量が5mm以下の場合、ドライアイが疑われます。
ドライアイの治療
点眼薬(目薬)
適切な点眼薬によって、症状のコントロールが可能です。
ドライアイの種類や程度によって処方される点眼薬は変わります。
涙点プラグによる涙道閉鎖
直径0.5~1mm、長さ1~2mm程度のシリコンでできた栓(プラグ)で涙点(涙の出口)をふさぐことで、涙を貯め、ドライアイを改善します。
涙がたくさんあふれてくるようであれば、プラグを数カ所抜くなどして調節もできます。
コラーゲンプラグによる涙道閉鎖
ドライアイ改善のしくみは、涙点プラグと同様です。
涙の通路に医療用の液状コラーゲンを注入することで涙を貯め、ドライアイを改善します。
このコラーゲンは体温でゲル状になり、ゆるやかな涙道閉鎖を起こします。時間が経つにつれて少しずつ分解または排出されるので、3ヶ月程度効果が続きます。